Group Exhibition

Larnaca Biennale 2023

Larnaca Biennale 2023


To the Sea, with Her Names

ラルナカ・ビエンナーレ2023成果報告展

>>東京会場へのアクセス


このたび、キカ・ギャラリーでは、キプロス共和国で開催された『ラルナカ・ビエンナーレ2023』の報告展を開催いたします。本展は京都での発表ののち、東京のHIGURE17-15.casへと巡回いたします。 6名の作家で構成された本グループ展は、歴史的リサーチや伝統工芸の実践を土台としながらも、複雑に絡み合う土地と人々の記憶といったテーマへと繋がってゆきます。

『To the Sea, with Her Names』展のアイデアは、石井潤一郎が2021年に第2回ラルナカ・ビエンナーレに参加したことに端を発します。石井は日本に帰国後、今回の参加アーティストの一人である太田恵以と、詩人の故エドゥアール・グリッサンの作品に共鳴し、再びキプロスを訪れることになりました。石井がわたしをこの展覧会に招待したとき、 世界の大半はコロナウィルスのパンデミックへの対応に追われていた。台湾にいるわたしは当然、この離島に隠れたつながりが存在するのかどうかを考えさせられた。さらに現在進行中の世界的なパンデミック、紛争、災害が、 わたしたちすべての相互のつながりに、どのような永続的な洞察を残すのだろうかと考えた。

Text : 黄 韶安(コウ・ショウアン)

本展は「ラルナカ・ビエンナーレ2023」別会場である美術館(Kallinikeio Municipal Museum of Athienou)で開催されました。工芸、地図、絵画、言語、歌など、豊かな文化背景の中でアーティストが得た経験を、この機会にぜひ体感してください。

太田恵以


1988年大阪生まれ。27年間アメリカ育ち。アーティスト・日英翻訳者。2013年ニューヨーク大学美術専攻絵画領域卒業。2023年京都芸術大学院芸術専攻グローバルゼミ領域修士。主な展示会に、「Pareidolia」(gallery yolcha、大阪、2023)、「GURA Open Storage」(大阪高島屋、2023)、「KUA Annual」(東京都美術館、2022)、End of Summer(アメリカ、2019)、「えいぞう」(AIR Yamanashi、甲府市、2017)など。

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林 國威(リン・コウウェイ)


1982年台湾生まれ、ブレーメン(ドイツ)在住。2000年にパ リに移り、2002年にリヨン国立高等美術学校に入学。2005年 にライプツィヒのライプツィヒ版画製本芸術大学に入学後、 2007年にロンドンのチェルシー・カレッジ・オブ・アートで 修士号を取得。2010年、ベルリン芸術大学インスティテュー ト・フォー・アート・イン・コンテクストのプロジェクトに 参加し、2012年、ベルリン・ヴァイセンゼー美術大学でマイ スターシューラーを取得。 Missread HKW(ベルリン/ 2022年)、Papier Marché、 Steirischer Herbst(オーストリア/ 2021年)、einBuch haus Berlin(ベルリ/ 2020年)、台北市立美術館(2016年)、台北 ビエンナーレ(2014年)、関渡美術館(台北, 2013年)、ア ンスティチュ・フランセ・ベルリン(ドイツ/ 2012年)で作品 を発表している。

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クリスティン・チェン


ノバスコシア美術デザイン大学美術学部卒業後、カルガリー大学で美術学士取得。個展、グループ展、キュレトリアルプログラム、レジデンスプログラムなど国際的に多数活動。ベルリン在住。

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石井潤一郎


2004年よりアジアから中東、ヨーロッパの「アートの周縁 / インターローカルな場」を巡りながら20カ国以上で作品を制作・発表。国際展『Larnaca Biennale(キプロス ’23/’21)』『ARTISTERIUM(グルジア ’13/’11)』『Moscow Biennale for Young Art(ロシア ’10)』『TashkentAle(ウズベキスタン ’08/’10)』『ISTANBUL BIENNIAL : Nightcomers(トルコ ’07)』参加他、個展、グループ展多数。

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梶原瑞生


1993年大阪府生まれ、京都市在住。2016年、京都造形芸術大学(現京都芸術大学)卒業。2020年、同大学大学院修士課程修了。展覧会『Not so slow, but not so fast.』(2021 / KUNST ARZT / 京都)グループ展『FIERLD WORK』(2020年 / 東京都美術館)など。レジデンス・プログラム『ARCUS project(2022年 / 茨城)『Cité internationale des arts』(2021年 / パリ)など。

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おーなりりゅうじ


"うるし"という素材を多様化させ、空間に内在する音・光・香りな どの表現を探求する。京塗四 代目三木表悦に師事。2019年日本煎茶工芸展黄檗優秀賞。2020年 漆器組合青年部展京都商工会議所会頭賞ほか。

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黄 韶安(コウ・ショウアン) / キュレーター


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