写真を使った展覧会ってどう思う?
〜ギャラリストの新規採用〜

はじめまして、新しくキカギャラリーのギャラリストになりました。

これまでのギャラリストと同じ頃に数年間パリにいたのですが、近い場所にいながらも同じ現代美術の活動をしながらも出会ったことがありませんでした。 しかし、この数年間に一度だけ、中山和也さんがパリにいるときにすれ違ったことがあります。

これまでキカギャラリーのギャラリストは、素晴らしいギャラリー運営をされていると思いますが、 今回、これまでのキカギャラリーのギャラリストには休んでもらい、私が中山和也作品の中でキカギャラリーのギャラリストをさせていただきます。

展覧会タイトルの「写真を使った展覧会ってどう思う?」は、これまでのギャラリストからKG+に参加するにあたって尋ねられた質問です。 この言葉をそのまま展覧会のタイトルに、「ギャラリストの新規採用」という作品タイトルと結びつけ、私を採用していただけることになりました。

どうぞよろしくお願いします。

写真を使った展覧会ってどう思う?
〜ギャラリストの新規採用〜
- 中山和也

2021.9.17 - 10.10

このたびキカ・ギャラリーでは、現代美術作家、中山和也展を開催いたします。

芝浦工業大学で建築の修士を取得し、現代美術センターCCA北九州でアーティストコースを修了した中山は、展覧会場や周辺に仕掛けられたモノやコトによって引き起こされる、「今」「ここで」での出来事に注目し、作品として発表しています。恋人同士をありえない状況で遭遇させたり、水牛を美術館へ連れて行ったり・・・
京都ではなかなか観る機会の少ない、まるで「ハプニング」のような中山和也の世界を、ぜひこの機会に体験してみてください。


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中山和也

芝浦工業大学大学院工学研究科建設工学専攻修士課程修了、現代美術センターCCA北九州リサーチプログラムアーティストコース修了。エコール・デ・ボザール・パリの客員研究員(2017年まで)として、ジャン=リュック・ヴィルムート氏、ギリアム・パリス氏、川俣正氏のアトリエにて活動。最近の展覧会は、Partie de campagne (titre parapluie)(ギャラリー・タデウス・ロパック/パリ・パンタン)、Exhibition of Kuandu Residency Program(關渡美術館/台北)等多数。
中山は、あらかじめ用意された作品を展示するのではなく、「今」「ここ」で起こっていることに焦点を当て、その現場の感覚を直感的に視覚化する。例えば、ありえない状況での恋人同士を遭遇させる作品や、展覧会に遅刻する作品、さらには夏みかんが森の斜面を転がる作品など、中山はものごとが動きだす発端を後押しし、そこで起こる状況、ことの成り行きを作品として取り扱う。

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