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 展覧会『cosmopolitan』 2020 10/02-11/01

社会・政治・経済・文化・環境のあらゆる面でグローバルな活動が活性化し、瞬間と距離を超えた「情報」が、わたしたちの実生活に確実な影響を及ぼすようになって久しい今日、地球規模で同時進行する様々な問題に直面するたわたしたちは、一体どのようにこれからの世界を認識してゆくべきなのでしょうか。 展覧会『コスモポリタン』は、「地球市民」として思考することを促すために企画されたシリーズの展覧会です。第一回目となる今回は、日本に拠点を置きながらも、世界を視野にいれて活動する若手作家四名ー石井潤一郎、梶原瑞生、高橋沙絵、金井学ーの作品を、ひと月の間、週替わりの個展という形式でご紹介いたします。

● 参加作家

石井潤一郎 10/02-10/11
梶原瑞生 10/02-10/11
金井学 10/02-10/11
高橋沙絵 10/02-10/11

石井潤一郎 2020/10/2-10/11

背景情報を違えることによって、シニフィアン(意味すること)とシニフィエ(意味されること)は一時的に破壊される。石井はこの分解されたシーニュ(記号)を、再構築するように作品制作を行っている。 作品の方法・素材に関して特定のスタイルは持たないが、いずれの場合も場所から得たインスピレーションを、もっとも率直な形で視覚化する。これらの作品は、「日常」の非日常的な解釈か、或いはもっとシンプルな、文化のスケッチのようなものに似ている。

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梶原瑞生 2020/10/13-10/18

主に西洋のクラシック音楽を題材にし、正確に組み立てられた楽譜を身体的経験によって破壊・再構成するという試みを通して作品を制作している。記号を新しい情報に置き換えることへの関心から出発し、音楽を通して現代と古典を繋ぐことで、現代アートの新しい可能性を探る。

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高橋沙絵 2020/10/20-10/25

壁や床のひび割れや汚れなどから美的性質を見つけ、抽象絵画へ昇華する作品を制作。筆を使わず、指や手の掌または絵具チューブから直接キャンバスへ絵具を載せ、身体からのエネルギーを注ぐ。

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金井学 2020/10/-11/01

芸術を実践する行為そのものを、それぞれに(複数的な)スペシフィシティを持つ事物を構成することによって、人工補綴(身体や記憶の外在化)としてのある種の言語(形式)を作り出すこととして位置づけつつ、そのような言語の発明の瞬間に生成し得る特異な時間・空間のダイナミズムを探求している。

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